「外国語と母国語の間の翻訳を、人間に代わりコンピュータソフトがしてくれる」 このページでは、20年以上に渡り、自動翻訳・機械翻訳・翻訳ソフト・の歴史と 自動(機械)翻訳ソフトの精度コンピュータは、人間のように「一般常識」を持たず「行間を読む」ことはできません。そのため、翻訳ソフトの結果の文章には、ぎこちない直訳や誤訳が含まれ、人間の翻訳家の品質にはまだ追いつけません。また、小説のような文芸翻訳はできません。しかし、
という利点があり、
などの目的のための「道具」として活用できる精度に達しています。 自動(機械)翻訳ソフトのしくみ弊社開発の『訳せ!!ゴマ』を始め、多くの翻訳ソフトは、ソフトウェア内部に、
を持ち、以下のようなしくみで翻訳します。
1. 入力された言語の文書を、文に分割します。 3.と4.については言語処理ツールのページの例を参照してください。 自動(機械)翻訳の歴史1950年代末アメリカで自動翻訳システムの研究が国家予算で始まりました。当初は、ソ連に人工衛星打ち上げで先を越された、いわゆる「スプートニク・ショック」のためのロシア語の情報収集が目的でした。 1960〜1970年代自動翻訳に否定的な報告書「ALPACレポート」が出て、アメリカでの研究は下火になりましたが、いくつかの会社・研究機関は地道に開発を続けました。それがやがて、コンピュータの性能の進化にも助けられて、日の目を見ることになります。 1984年朝日新聞の一面トップ記事 ブラビスの世界初のパソコン用日英翻訳ソフト 弊社の前身であるブラビスインターナショナル社が、世界で初めて日英翻訳ソフトの製品化に成功し、朝日新聞の一面トップ記事に「自動翻訳機売り出す」として大々的に取り上げられました。 1980年代後半〜1990年代前半いくつかの会社が、翻訳ソフトを発売し始めました。当初は「自動翻訳」と呼ばれていましたが、すべて自動的に人間が翻訳するのと同じ精度でできる、という誤解を招くため、「機械翻訳」という言葉で呼ばれることが多くなりました。 1990年代後半パソコン・Windows・インターネットの普及に伴い、それまで数十万円の価格で一般のお客様向けではなかった翻訳ソフトが、一気に低価格になり、パソコンショップで気軽に買えてだれでも使えるソフトとして売り出されるようになりました。「機械翻訳」という名称も、語感が硬い上に専用の「機械」が必要というイメージがあるため、「翻訳ソフト」と呼ばれるようになり、ソフトの一分野として定着しました。 2000年代翻訳ソフトを購入して使う時代から、Google翻訳などの大量の例文を利用した多言語のネット上の無料自動翻訳サービスにより、誰でもどこでも自動翻訳が使える時代になりました。 2010年代グローバル化による翻訳全体の需要の拡大とコストダウンの要求と、モバイル端末やスマートフォンなどの新しいデバイスの普及にも伴い、自動翻訳技術に対するニーズはますます高まっています。欧米言語間の翻訳などで、機械翻訳を実際に活用して翻訳の効率化が図られています。 翻訳ソフト用の辞書の構築機械翻訳のメリットの、低コスト・訳語の一貫性を活かし、ポストエディット後に十分な翻訳結果の品質を得るには、システム辞書への単語の登録などの辞書構築が必要となります。 |
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