ハイキング・登山

米子大瀑布よなこだいばくふ

(写真:CC BY 信州須坂観光協会)
渓谷・滝
歩行時間 1時間10分
レベル
所在地 北信/須坂市南東部
最高地点の標高 1480m(あずまやのある展望台)
参考サイト
天気サイト
現地ライブカメラ (長野市から米子大瀑布の方向を撮影)
おすすめの季節 春~秋。秋の紅葉は絶品。夏は,清涼感が漂う

2019年10月の台風でアクセス道路が崩落して通行止めになっていましたが、2023年5月23日に復旧して行けるようになりました。

米子大瀑布は、長野市の東の山中にある滝です(「よな~」と読みます)。群馬県との県境にある百名山、四阿山あずまやさん根子岳の北側の懸崖を、85mと75mの落差で直線的に落ちる2つの滝は、周囲の木々とも見事にマッチし、長野県内では乗鞍高原の「三本滝」、南木曽町の「田立の滝」と共に、日本の滝百選に選ばれています。また、このあたりは信州一、二を争う紅葉の名所で、秋は大自然の中の紅葉を楽しむ人たちに人気があり、長野市から毎年来る人もいます。
アクセスするための道路や駐車場が狭くて、大型バスもマイクロバスも通行できず、大型のワゴン車でもすれ違いに苦労します。その分、観光バスはなく、穴場的存在です。途中の道路の周辺も、紅葉の時期は素晴らしい眺めです。冬は氷結した滝が見られ、以前は雪が降る時だけ通行止めでしたが、現在は11月上旬~4月まで常時通行止めになっています。
なお、北向きの絶壁で光が当たらないため、写真は撮りにくいです(午前中撮るのがおすすめ)。また、紅葉の季節は「秋の日はつるべ落とし」で、早めに行かないとすぐ暗くなり、冷え込みます。紅葉の時期は、年により違いますが、10月中旬~後半です。

!ご注意
「現地ライブカメラ」へのリンクは、お出かけ前に現地の天候状況などを知るのにお役立てください。ただし、山の天気は急変する事があります。
記載してある内容で事故などの問題が発生しても、当サイトでは一切の責任や賠償を負いません。

歩行開始地点付近の地図

歩行開始地点までのアクセス

上信越道須坂東ICから約40分

  • インターを出て国道403号を須坂市内方面に4km走る。
  • 横町中央交差点を右折し、国道406号を菅平方面へ南下
  • 南原町東交差点を左折して県道349号に入る。
  • 米子川づたいに上流へ行き、道が狭いので対向車に十分注意しながら、「米子大瀑布」の看板に従って30分ほど走ると、行き止まりが駐車場(紅葉期間は協力金500円・その他の時期は無料)

紅葉の時期の土日祝日は、2011年からマイカー規制されるようになりました。関谷温泉「湯っ蔵んど」から上記駐車場までシャトルバスで行くことになります。

上田菅平ICから約1時間30分

  • インターを出て国道144号を菅平高原方面へ
  • 菅平口の分岐で左側に国道406号に入る。
  • スキー場やダボスの丘を左右に見過ごし、さらに北上
  • 右側に、秘湯の高級旅館として人気のある仙仁せに温泉岩の湯を過ぎ、「米子大瀑布」の看板に従って斜め右の道路に入る
  • 看板に従い、道が狭いので対向車に十分注意しながら山道を20分ほど走ると、行き止まりが駐車場

公共交通  タクシー

長野電鉄須坂駅から約40分

コース案内

コース入り口~第1休憩場(約10分)

コース入り口

駐車場の左手にトイレがあり、その奥から歩きます。入り口の看板では滝まで800mとなっています。道は、ブナ・白樺・カラマツ・モミジの雑木林の林間コースです。多少岩場の所もありますが、あまり傾斜は急ではないので、歩きやすい運動靴を履いてゆっくり気をつけながら行けば、子供からお年寄りまで歩くことができます。
5分~10分で「第1休憩場」と書かれた場所に着きます。

第1休憩場~米子不動尊奥之院(約20分)

第1休憩場付近の川の流れと紅葉

休憩場と言ってもあまり広いスペースはありません。その付近の橋では、この地域特有の、鉄分や硫黄分を含んで底が赤茶けた川のせせらぎを見ることができます。
ところどころジグザグの道を歩き、第2休憩場・第3休憩場を通って歩きます。第3休憩場で、木々の向こうに不動滝が見えます。さらに歩を進めると、米子不動尊奥之院にたどり着きます。

米子不動尊奥之院~米子不動滝(5分)

 
米子不動尊奥之院

米子不動尊の奥之院(正式名称は米子不動尊開山地奥之院本堂)は、江戸時代に建てられた建物で、周りの自然にマッチしてなかなかおもむきがあります。
米子不動尊は、千葉県の成田山・新潟県の菅谷と並ぶ「日本三大不動尊」の一つです。はるか昔から滝自体を御神体と崇敬しているお寺で、「米子のお不動さん」として親しまれています。今でも修験者の修行の場となっていて、夏や6/14・9/14の祭事の日は、信者が訪れ、滝に打たれます。

米子不動滝~駐車場(約30分)または、~権現滝~米子鉱山跡地(~奇妙滝)~駐車場(オプショナルコース、約1時間)

不動滝と虹
(須坂市・北信タクシー株式会社提供)

不動滝は、なるほど滝に打たれて修行するのにピッタリの感じです。滝壺がないため、滝の真下まで行くことができ、修行者の気分をちょっぴり味わえます。
帰りは、来た道を戻るか、時間と体力が許せば、米子不動尊から不動滝に行く途中にあった「右不動滝・左権現滝」の標識に従って歩き権現滝を見て、さらに急斜面を下りて橋を2度渡ると、視界が開け、米子鉱山跡地付近に「米子大瀑布標柱」と、さらにその20分ほど先のあずまや(休憩所)にも標柱があります。この2ヶ所の展望ポイントから、崖の反対側に2つの滝が落ちるのを眼前に見られます。
米子鉱山は、8世紀の「続日本記」にも朝廷へ硫黄を献上したという記録があるほどの古い鉱山で、特に、戦時中は火薬の原料の硫黄を採掘するため約1500人が居住していたそうです。今は小学校の跡が残るだけです。
さらに時間がある人は片道15分歩くと、落差60mのもう一つの滝「奇妙滝」があり、滝壺まで行けます。2つ目の標柱の横から急斜面をジグザグに約20分下ると、駐車場から少し登った地点に合流します。

2023.05.17 更新

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近隣のおすすめ
スポット

米子不動尊の本堂(里堂)が、須坂東ICからのアクセス道路の県道349号沿いにあります。

 
写真:信州須坂観光協会

桜の名所

須坂東インターからの道の途中の須坂市街に、長野県の桜の名所で紹介している、臥竜公園があります。

動物園

臥竜公園に、かつて、ボクシングのポーズがテレビ番組「天才!志村どうぶつ園」で紹介され大人気になった赤カンガルー「ハッチ」がいた須坂市動物園があります。

高原・スキー

米子大瀑布の南西に、冬は一大スキーリゾート、夏はパラグライダーや合宿などでスポーツのメッカの菅平高原と峰の原高原があります。

近くの宿

by じゃらん Web サービス

近くのお食事処

※距離はおおよその直線距離です。

フォレストハウスMAO

4.6km

ペンション ハーフトーン

4.7km
TEL090-2654-7851

奥山ペンション・ラディッシュ

4.7km
TEL0268-74-2722