下栗の里


所在地 飯田市(合併前の上村かみむら
歩行開始地点地図までの所要時間 中央道 飯田ICより約70分
飯田駅からバス65分+タクシー約10分
最高到達地点の標高 約1080m(高原ロッジ下栗)
参考になるWebページ http://www.dia.janis.or.jp/~simoguri/

下栗の里は、飯田市の東にある村落ですが、傾斜30〜40度の急斜面に、民家や畑があり、ここに人が生活していることが驚異と感じられる秘境です。車で登るのもやっとの斜面を、今も耕して生活が営まれているのを目の当たりにすると、人間の営みとは、大地とは、などと考えさせられます。「天空の隠れ里」・「日本のチロル」とも呼ばれますが、 「朝日が足元から昇る」という俗称が一番ぴったりかもしれません。
スタジオジブリの宮崎駿さんが、この一帯で行われる霜月祭りでヒントを得て「千と千尋の神隠し」を作った後、下栗の里を訪れて作った短編作品「ちゅうずもう」が「三鷹の森ジブリ美術館」で上映されています。また、歌手のさだまさしさんも下栗の里を訪れ、絶賛して「天空の村に月が降る」という曲を作っています。
下栗の里の散策コースとしては、高原ロッジ下栗まで車で行き、ビューポイントまで歩くのと、集落の中の車道を少し下りるのが一般的ですが、ここでは、上まで車で行かずに下から「林間遊歩道」を登る、よりエコで本格的な散策コースをご紹介します。高原ロッジ下栗からスタートし、逆に「林間遊歩道」を下りてから登ることも可能ですが、分岐が多くて迷いやすいです。

アクセス

  • 飯田ICを出て右折して国道153号へ
  • 「三遠南信道」の標識に従い、上溝ICを左に下りる
  • 永代橋交差点を右折、弁天橋で天竜川を渡り、右折
  • 分岐を「三遠南信道 上村」の標識に従って県道83号→県道251号へ
  • 三遠南信道矢筈トンネルを通り、出たら南信濃・遠山郷方面に国道152号を走って「下栗の里 入口」で左折
  • 山道を登り、「一本木の水」という湧き水の出ている所を過ぎて少し行くと左側に「下栗の里 遊歩道」の標識があるので、手前の駐車スペースに駐車

バス・タクシー

飯田駅前から「遠山郷」行き信南交通バス(1日数本)で65分、「上町かみまち」バス停で下り、タクシー(要予約)で遊歩道入口まで行くか、車道を歩いて登る

コース案内

遊歩道入口〜高原ロッジ下栗・はんば亭(約30分)


「林間遊歩道」入り口

最初は車道で、左下に、ここでも急斜面に畑や家屋が見えます。すぐに車道から逸れて林の中の歩道を行くことになります。小さな神社があり、それを過ぎて、枯れ葉と松ぼっくりを踏みしめながら、心地好く歩けます。森の中で、景色は見えませんが、涼しいです。さすが下栗の里に至る道らしく、斜面は急です。
やがて小さなお地蔵さんがあり、ブナ林になります。ブナの美しさや鳥の声を堪能しながら登ると、フラットになり、高原ロッジ下栗と、その左に、廃校になった学校の体育館の建物があります。さらに歩くと、そば処「はんば亭」と、トイレがあります。

はんば亭〜ビューポイント 往復(約30分)


そば処「はんば亭」

高原ロッジ下栗もはんば亭も、とても風情のある建物です。トイレの奥の車道を5分ほど歩き、左に小さな駐車スペース、右に遊歩道の入口の標識と注意書がある所から、遊歩道に入ります。
遊歩道は狭く、転落防止のロープも張られていて、途中、急な斜面もあります。10分ほどで、下栗の里を少し離れて望むビューポイントに着きます。
ここは下栗の里の絶好のカメラポイントでもあり、ここから撮影された写真がよくポスターや記事に使われています。元の道を駐車場まで戻ります。

はんば亭前駐車場〜集落〜林間遊歩道入り口(約30分)


車道途中から下を覗きこんだ風景

駐車場から、左の車道づたいに下りて、下栗の里の集落の中を歩いて見ましょう。車道は狭く、車が通ると、気を付けてよけなければなりません。
集落の中を歩くと、実際、立っているのも大変な急斜面、ちゃんと農作業をされている方が見えると感銘を受けます。つづれおりを数回下りると、絶壁から下を見るような所があり、のぞきこむと足がすくみそうな渓谷、そのはるか向こうには、南アルプスが見えます。
車道を歩いて戻るのは、かなり大回りになるので、この辺りで林間遊歩道に引き返し、迷わないように登ったコースを思い出しながら下ります。

下栗の里散策コース地図
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号)

近郊のおすすめスポット

車なら、高原ロッジ下栗から、ビューポイントに行く車道をまっすぐ走ると、日本で始めて小惑星がぶつかってできたクレーターと認定された「御池山隕石クレーター」の展望台とハイキングコース、さらに30〜40分走ると、3つのアルプスが望め、宿泊施設「ハイランドしらびそ」とオートキャンプ場のあるしらびそ高原に行けます。
温泉:国道152号を、分岐した「下栗の里 入口」から南に8kmほど進むと、人気の高い遠山温泉郷かぐらの湯に行けます。飯田市内にも飯田城温泉宝の湯・ほっ湯アップルがあります。
花:飯田市街地への帰り道の途中で、5月にクリンソウ祭りが開かれる九十九谷森林公園に立ち寄れます。


執筆者:松尾(2010年5月5日散策)

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