上高地

河童橋と梓川
河童橋と梓川(Zac Craven氏提供)
所在地 〒390-1516 松本市安曇上高地
歩行開始地点(地図)までの所要時間 長野道松本ICから車で約40分・岐阜県高山市からは車で約60分、バスかタクシーに乗り換えて約30分
松本駅から松本電鉄上高地線+バスで約1時間50分・高山駅前のバスターミナルからはバスで約1時間40分
最高到達地点の標高 1500m(河童橋)
参考になるWebページ http://www.kamikochi.or.jp/ (上高地観光アソシエーション)
http://www.gosenjaku.co.jp/kamikochi/ 五千尺ホテル提供)
現地ライブカメラ http://www.gosenjaku.co.jp/kamikochi/livecamera.html五千尺ホテル提供)

上高地は、明治時代にイギリス人ウェストンによって世界に紹介された、年間200万人が訪れる日本を代表する山岳景勝地です。毎年4/27の開山祭の少し前から11/15の閉山祭までが開山期間で、マイカーが入れないため排気ガスも少なく、整備された遊歩道から、穂高をはじめとする3000m級の山々を間近に望むことができます。日本中のアルピニストがあこがれる槍ヶ岳などの登山道の入り口の一つでもあり、観光客から大きなリュックを背負った登山客までさまざまな人が行き交います。近年は、海外から、台湾人などの観光客や韓国人などの登山客もたくさん訪れます。
ここでは、上高地の雰囲気を最も手軽に楽しむことができる、大正池から河童橋かっぱばしまでのコースをご紹介します。このコースは、遊歩道もよく整備されており、春〜秋で天候が悪くなければ、平服に運動靴程度の軽装でもそれほど困ることはありませんが、悪天候時には道もぬかるむので、泥の上でも歩ける靴と服装を準備するようにしましょう。
上高地は、夏休み中の土・日・祝日・お盆と、紅葉シーズンの「体育の日」前後は混雑し、駐車場で1時間以上待たされることもあります。できれば日にちや時間帯をピークからずらしてお越しください。5月下旬〜6月はすいている上に残雪と芽吹きが美しく、おすすめです。
※トイレは、上高地バスターミナルと河童橋の手前の2ヵ所では有料チップ制(100円)です。他に、各所に無料のトイレがありますが、特に女性用は混みます。山のマナー上も、できれば入山前に済ませておきましょう。

アクセス

車(長野道松本ICから)

  • 長野道松本ICより国道158号線を「上高地」方面に入り、道なりにずっと進む。
  • 途中、トンネル内で分岐するが、右方向へ(道なり)
  • 上高地は中の湯交差点から先、通年マイカー規制(夏休み〜秋は観光バスも規制)のため、沢渡さわんどで駐車場に駐車し、10〜20分間隔で運行の松本電鉄のシャトルバス、またはタクシーに乗り換えて上高地に向かう。
    ※3〜5人いればタクシーが値段もお得で、運転手がいろいろな情報を教えてくれ、大正池ではタクシーしか停まれない場所に停めてくれたりします。
  • 長い急勾配の釜トンネル(2005年に新しいトンネルができる前の古いトンネルは、相互通行できないため渋滞の原因になっていましたが、上高地への出入り口として情緒がありました)を過ぎて少し走った「大正池」で下車

車(東海北陸道飛騨清見IC・岐阜県高山市から)

  • 国道158号線をひたすら東に進み、安房トンネル方面には曲がらず、安房峠方面に直進
  • 平湯で駐車場に駐車し、20〜30分間隔で運行の濃飛バス、またはタクシー(上記「※3〜5人いれば..」と同様)に乗り換えて上高地に向かう。

バス

松本駅から松本電鉄上高地線に乗り、終点の新島々でバスに乗りかえ。または松本バスターミナルから直行バス(1日1本)「大正池」下車
高山駅前バスセンターからは濃飛バス平湯・新穂高線で平湯で乗り換えて「大正池」下車(以前は直行バスがありましたが、今はありません)

※冬期は、閉山となり、中の湯交差点から車両はまったく通れず、駐車場もありません。タクシーなどで中の湯交差点まで行き、釜トンネルの中を歩いて入るしかありません。

コース案内

大正池〜田代池(20分)

大正池
大正池

「大正池」バス停を降り、すぐ前にある砂利道を下ると、大正池が眼前に広がります。左手には活火山の焼岳(標高2455m)を間近に望み、右手には大正池の奥に穂高連峰(標高3190m:奥穂高岳)も見ることができます。まずは一服して、ここまでの旅の疲れを癒しましょう。焼岳は、大正時代には「大正」池ができる原因となった噴火をした山で、今も少し噴煙が見えます。焼岳には、火口とは少し離れた山頂まで登山も可能です。
大正池は、霧の出る朝や日没直後の夕刻が、人もまばらで、最も美しく見えます。お昼前後に上高地に入って日帰りする場合は、このコースとは逆にまず終点の上高地バスターミナルまで行き、そこから歩き始めて、夕刻に大正池を後にするのがおすすめです。また、その方が、下りなので、歩くのも少し楽です。
一服したら、大正池を左手に見ながら林の中に入っていく遊歩道に進みます。途中、木道で渡る小さな池には、岩魚いわなの姿を見ることができます。 林の中を進んでいくと、開けた湿原に出て木道がT字路になっています。右手に入ると田代池です。木々に囲まれた静かな雰囲気を楽しむことができます。

田代池〜田代橋(15分)

田代橋から望む穂高連峰
田代橋から望む穂高連峰

田代池を後にして木道を戻り、先程の分岐点を越えて先に進むと、道が二手に分かれます。
右に進む道は林間コースで、森林浴や野鳥観察には最適です。
直進は梓川コースで、焼岳を望みながら透明な梓川の流れを目の当たりに見ることができます。どちらを進んでも構いません。
10分ほど進むと梓川近くで合流し、まもなく田代橋のたもとに着きます。

田代橋〜河童橋(20分)

田代橋から河童橋までは、左右どちらの岸を進むこともできますが、ここでは田代橋を渡り、右岸を上流に進みます。2軒並んだホテルを過ぎると、左手奥にウェストン碑があります。6月初めにはこの碑の前でウェストン祭が催されます。
なお、田代橋を渡る前の右手に、赤い屋根の上高地帝国ホテルがあります。今は誰でも入れる上高地も、昭和初期まではこのホテルだけがあり、皇族や外国の要人などしか観光できませんでした。
ウェストン碑を見た後は川沿いに河童橋まで進みますが、途中から右手に分かれる道を入って川沿いの土手を歩くと、景色がよいのでおすすめです。15分ほどで有名な河童橋に到着します。芥川龍之介の小説「河童」は河童橋を題材にした名作です。
河童橋を渡り、下流に5分ほど歩くと、上高地バスターミナルに出ます。ここからバスに乗って上高地を後にします。

河童橋〜明神橋、往復(オプショナルコース、2時間15分)

美しい緑色の明神池と木々
明神池(デジタル楽しみ村提供)

時間に余裕のある人は、河童橋からさらに奥に進むことをおすすめします。
河童橋から左岸(上流に向かって右側)では1時間、右岸では1時間15分ほど進むと明神橋に至ります。左岸を登り、右岸を下って帰るのがいいでしょう。この間は長くて少々退屈なまっすぐの林間コースですが、河童橋の手前よりも静かな林と梓川の流れを楽しめます。
明神橋の右岸には、ウェストンを北アルプスに案内した猟師の嘉門次が建てた嘉門次小屋があり、その奥には穂高神社の奥宮があります。奥宮の境内となっている明神池は美しい池として知られています。参拝料が必要ですが、一見の価値はあるでしょう。
帰りは、来た時の反対側の道を進んで、河童橋に戻ります。

なお、明神橋からさらに1時間程進むと、多くの登山客があこがれる槍ヶ岳・穂高岳や涸沢への登山基地で、5〜6月に一面にニリンソウが咲く徳沢に至ります。
また、河童橋から右岸を15分ほど進んだ箇所にある分岐から、もう一方の穂高岳への登山基地の岳沢に登れます。

コース地図
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第250号)

冬は...


真冬の上高地から見る穂高連峰

冬は交通機関がなく、トンネルを歩いて入り、雪が多い時はスノーシューを履いて雪の上を歩くスノートレッキングとなります。トンネルを抜けるのに30分、河童橋までなら往復6〜7時間かかります。シーズン中の喧騒とは別世界の冬の上高地は、年々人気が出て、1日平均100人ぐらいの人が入っているようです。
河童橋付近では、特別天然記念物として有名なケショウヤナギが赤く色付くのも見られます。

上高地で開かれるイベント

上高地開山祭のページをご覧ください。

スタッフおすすめの宿

上高地五千尺ロッヂの外観icon

上高地五千尺ロッヂicon
上高地五千尺ロッヂは、河童橋の近く、遊歩道からすぐの位置にあります。静かな木立に囲まれた山小屋風の建物ですが、客室はけっこう綺麗です。ロッジの前に、腰かけて景色を楽しむスペースがあります。

さわんど温泉 渓流荘しおり絵
マイカーからバス・タクシーへの乗換場所の沢渡にある温泉、さわんど温泉の宿です。露天風呂付客室もあり、しおり絵のように細かい所まで行き届いた宿です。上高地が閉山している冬期でも宿泊でき、冬の上高地スノートレッキングにも便利です。女将さんが制作に関わっているホームページも美しいです。

近郊のおすすめスポット

乗鞍高原白骨温泉も近くで、車で松本方面に帰る方は、遠回りすればセットで楽しむことも可能です。


執筆者:高木

近くの宿

宿を検索中...
次のコースへ→
中信のトップへ